【2025年版】Excel初心者でも分かる!文字列操作関数の使い方完全ガイド

Excelで文字列を操作する関数は、データ整理や資料作成において非常に重要なスキルです。この記事では、よく使われるExcelの文字列操作関数を、中学生でも理解できるように分かりやすく解説します。

目次

  1. Excel文字列操作関数とは?
  2. 基本的な文字列操作関数
  3. 検索・判定系の関数
  4. 大文字・小文字の変換
  5. 空白・不要文字の処理
  6. 実践的な使用例
  7. まとめ

Excel文字列操作関数とは?

Excel文字列操作関数とは、セルに入力された文字や文章を加工するための機能です。例えば、「田中太郎」という名前から「田中」だけを取り出したり、複数のセルの文字をつなげて一つにしたりできます。

これらの関数を覚えると、大量のデータを効率よく整理できるようになります。

基本的な文字列操作関数

文字数を数える(LEN関数)

文字列が何文字あるかを数える関数です。

使い方:

=LEN(文字列またはセル参照)

例:

  • =LEN("こんにちは") → 結果:5
  • セルA1に「プログラミング」が入っている場合:=LEN(A1) → 結果:8

実用例:

  • 氏名の文字数チェック
  • パスワードの文字数確認
  • 住所の長さ測定

文字列を結合する(CONCATENATE・&)

複数の文字列をつなげて一つにする関数です。

CONCATENATE関数の使い方:

=CONCATENATE(文字列1, 文字列2, ...)

&演算子の使い方:

=文字列1&文字列2&...

例:

  • =CONCATENATE("田中", "太郎") → 結果:田中太郎
  • ="田中"&"太郎" → 結果:田中太郎
  • セルA1に「田中」、B1に「太郎」がある場合:=A1&B1 → 結果:田中太郎

実用例:

  • 姓と名を結合してフルネーム作成
  • 住所の番地と町名を結合
  • 商品コードと連番の結合

文字列を切り出す(LEFT・RIGHT・MID関数)

長い文字列から必要な部分だけを取り出す関数です。

LEFT関数(左から切り出し):

=LEFT(文字列, 文字数)

RIGHT関数(右から切り出し):

=RIGHT(文字列, 文字数)

MID関数(途中から切り出し):

=MID(文字列, 開始位置, 文字数)

例:

  • =LEFT("東京都渋谷区", 3) → 結果:東京都
  • =RIGHT("sample.xlsx", 4) → 結果:xlsx
  • =MID("2024年12月25日", 5, 2) → 結果:12

実用例:

  • 郵便番号から都道府県コード抽出
  • ファイル名から拡張子取得
  • 生年月日から月日だけ取得

文字列を分割する(TEXTSPLIT関数)

一つの文字列を指定した文字で分割する関数です(Excel 365・2021以降)。

使い方:

=TEXTSPLIT(文字列, 区切り文字)

例:

  • =TEXTSPLIT("りんご,バナナ,オレンジ", ",") → 結果:りんご、バナナ、オレンジ(それぞれ別セル)

実用例:

  • CSVデータの分割
  • 住所の都道府県・市区町村分割
  • 商品名とサイズの分離

文字列を置換する(SUBSTITUTE・REPLACE関数)

文字列の中の特定の部分を別の文字に変える関数です。

SUBSTITUTE関数(文字を置き換え):

=SUBSTITUTE(文字列, 検索文字, 置換文字)

REPLACE関数(位置指定で置き換え):

=REPLACE(文字列, 開始位置, 文字数, 新しい文字)

例:

  • =SUBSTITUTE("今日は晴れです", "晴れ", "雨") → 結果:今日は雨です
  • =REPLACE("2024/12/25", 6, 2, "01") → 結果:2024/01/25

実用例:

  • 電話番号のハイフン除去
  • 全角数字を半角数字に変換
  • 不要な文字の削除

検索・判定系の関数

文字列を検索する(FIND・SEARCH関数)

文字列の中で特定の文字がどこにあるかを調べる関数です。

FIND関数(大文字小文字を区別):

=FIND(検索文字, 文字列)

SEARCH関数(大文字小文字を区別しない):

=SEARCH(検索文字, 文字列)

例:

  • =FIND("@", "test@example.com") → 結果:5
  • =SEARCH("EXCEL", "excel関数") → 結果:1

実用例:

  • メールアドレスの@マーク位置特定
  • ファイル名のピリオド位置確認
  • 特定文字の存在確認

条件に応じた処理(IF・ISNUMBER関数)

検索結果に応じて処理を分岐する関数です。

使い方:

=IF(ISNUMBER(SEARCH("検索文字", 文字列)), "見つかった", "見つからない")

例:

  • =IF(ISNUMBER(SEARCH("株式会社", A1)), "法人", "個人") → 会社名に「株式会社」が含まれていれば「法人」、なければ「個人」

大文字・小文字の変換

英語の文字列で、大文字と小文字を変換する関数です。

UPPER関数(大文字に変換):

=UPPER(文字列)

LOWER関数(小文字に変換):

=LOWER(文字列)

PROPER関数(最初だけ大文字):

=PROPER(文字列)

例:

  • =UPPER("hello world") → 結果:HELLO WORLD
  • =LOWER("HELLO WORLD") → 結果:hello world
  • =PROPER("hello world") → 結果:Hello World

空白・不要文字の処理

文字列の前後にある余分な空白を取り除く関数です。

TRIM関数(余分な空白を削除):

=TRIM(文字列)

CLEAN関数(印刷できない文字を削除):

=CLEAN(文字列)

例:

  • =TRIM(" こんにちは ") → 結果:こんにちは
  • =CLEAN(A1) → セルA1の印刷できない文字を削除

実用例:

  • 入力データの整形
  • 外部データの不要文字削除
  • コピペ時の余分な空白除去

実践的な使用例

これらの関数を組み合わせて、実際の業務でよく使われる処理を作ってみましょう。

例1: メールアドレスからドメイン名を抽出

=MID(A1, FIND("@", A1)+1, LEN(A1))

A1セルのメールアドレス「test@example.com」から「example.com」を取得

例2: 氏名を姓と名に分割

姓: =LEFT(A1, FIND(" ", A1)-1)
名: =MID(A1, FIND(" ", A1)+1, LEN(A1))

A1セルの「田中 太郎」から姓「田中」と名「太郎」を分離

例3: 電話番号の統一形式化

=SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(A1, "-", ""), "(", ""), ")", "")

様々な形式の電話番号からハイフンやカッコを除去

例4: 商品コードの生成

=UPPER(LEFT(B1, 3))&RIGHT("000"&C1, 3)

商品名(B1)の最初3文字と連番(C1)を組み合わせて「ABC001」形式のコード生成

まとめ

Excel文字列操作関数は、データ処理作業を効率化する強力なツールです。今回紹介した関数をマスターすることで、以下のような作業が簡単にできるようになります。

  • 大量データの一括整形
  • 氏名や住所の分割・結合
  • メールアドレスや電話番号の統一
  • 商品コードの自動生成
  • 不要文字の一括削除

これらの関数は単体で使うだけでなく、組み合わせることでより複雑な処理も可能になります。まずは基本的な関数から覚えて、徐々に組み合わせ技にチャレンジしてみてください。

Excel文字列操作関数をマスターすれば、面倒なデータ整理作業が劇的に楽になります。ぜひ、実際の業務で活用してみてください!

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